スーパーカブ・ハック 略して「カブハ」(?)その4 ツーリングの前にちょっと待て!準備編1 その3 普段からの備え、旅の前の準備

実は私、この記事は公開の前日に執筆し、次の日の朝に公開という格好で運営しているのですが、今朝(つまり31日の朝)結構ショッキングなことがありまして…

いつもの通り2階の自分の部屋で机に座り、窓の外から空を眺めながら「さあて…ネタが切れてきたのでどないしょ~」とか考えていると、家の前で「ドン!」と大きな音がしたんです。

ビックリして外をのぞいたら、なんと家の前の道路からスクーターがはみ出して崖(というほど高いところではありませんが)から落ちてるではありませんか。で、乗っていたのは女の子。どうもヘルメットは首紐をつけてなかったらしく飛ばされていて、女の子はきょとんとした表情でその近くに座っていました。

ちょうど今日は仕事が休みで家に帰ってきた兄がビックリして女の子の近くに駆け寄り、「大丈夫ですか?」と声を掛けると「顔、ケガしてないですかね?」って…ちょっと目が点になりながらもバイクを引っ張り上げ、容態を聞くとどうもバイクで転倒した際に右肩を痛めたらしく、結局救急車を呼んで病院に連れていってもらいました。

駆けつけた救命員は3人。さらに現場検証の警察官が1人。昼飯のときにその話でゲラゲラ笑って盛り上がりましたが、何とも言えない状況ですよね。どうもうちの母親はよく見かけていた子らしく、「いっつも飛ばしてるのよねぇ…」と心配していた様子。

で、道はかなり急な下り坂から降りたところ、さらに降りたところがカーブになっている上に、山のふもとのため砂利がたまりやすくなっているんです。ここを飛ばして下りれば「そりゃケガするでしょ?」という感じの道であります。

つまりはライダー一人の責任なわけなんですが、そのせいで今必要とされる救命活動人員が4名割かれたということです。首都圏に比べるとまだそこまで感染拡大していないこの地でありますが、大きい小さいではありません。やはり事故を起こすと、自己責任で済む話ではない、多かれ少なかれ誰かに面倒をかけてしまうものなのだというのを、改めて考えさせられました。

いやそれにしても可愛らしい子でした。可愛らしい子だけにけしからんと(笑)

というわけで、今回もまいりましょう。まさに前文に書いた内容通り、たとえばこういった不測の事態に備える、ということを考えてみたいと思います。見たところ今日事故を起こしたバイクは車両自体に問題はありませんでした。またうちにも人がいたし、周りの人に助けてもらえたという幸運もありました。

ところがこうした状況にいつもいるとは限りません。一度、尾道から東広島へ夜道をカブで戻ったことがあったのですが、国道2号線を離れるとそこはもう本当に登りが続く山道。しかも周りに家が一軒もなく、照明すらなくて周りは木、また木です。本当に何か出るんじゃないかっていうくらいおっかない感じのところで、こんなところで立ち往生したら本当に大変なことになります。


1.一大事、そしてそのときの対処を考える

まず、立ち往生するときとなるとどんなことがあると思いますか?事故、バイクの故障というのが一番大きなところかと思います。さすがに大事故となるともう救急車、警察を呼ぶという格好になりますが、故障だけとなると変わってきて今度はロードサービスということになるでしょう。

何らか異常をきたしたらロードサービス、そしてその旅は打ち切り、そう割り切ってしまうというのも一つの考えかもしれません。ところが先に書いた通り、誰も人がいない山道でロードサービスを呼んでしまうと、バイクは運んではもらえますが、人は運んでもらえません。まあやれてタクシーで運んでもらえるかというくらいですが、これは結構とんでもない出費になりそうです。

その意味ではやっぱりロードサービス(即対応してもらえる応急処置サービスがあるなら別として)は最後の砦と考え、故障に対してはできるだけ自分で応急処置を行うことを考えておいた方がよいかと思います。


2.行っておくべき準備、確認しておくべき事項

そこで「じゃあ、どこまでの故障に対応できるようにしておけばいいの?」というところを、次に考えたいと思います。さすがにエンジンのシリンダーが…だの、マフラーが…だのという話になるともう個人の手ではお手上げ感もあります。ただ、以下くらいであればなんとか事故修理も可能ではないでしょうか。

1)タイヤのパンク

これは旅の中で一番恐ろしい、なおかつ考えられる故障ではないでしょうか。たとえば普段の買い物、仕事の移動でこういった事故となるとロードサービスという選択でもいいかもしれませんが、長旅の途中であれば是非直しておけるようにしたいところです。

ただ、近年ホームセンターのバイク用品売り場に行っても、実はあまりパンク修理用具を打っていなかったりします。見つけた、と思ったらチューブレスタイヤ専用のものだったり。その意味で近年はパンクの対処というと基本自分で押して修理工場に持っていくか、ロードサービスという対処という風に皆さん考えているんだろうな、という気がしています。

修理のやり方としては単純に

a)タイヤをカブから外す

b)そこからチューブを引っ張り出してパンク個所を特定

c)そこに補修パッチを張り再セッティングし原状回復、

d)コンプレッサーなどで空気を入れ、最終調整をして修理完了

という感じです。ただ、自転車のタイヤを外すよりカブの後ろタイヤを外すのは蒸すかしいところもあるかと思いますので、そこは事前に調べたり、資料を見たりすることで確認しておきましょう。

2)プラグの不良

これもいつ起こるかわからない問題であります。ただこちらはパンクと比べると不良のプラグを交換するだけなので、まだ少し簡単ではあります。但し、常に交換用のプラグとその交換方法を事前に確認しておくことが必要であります。

3)ライトの不良

これはたとえばなくても最悪バイクは走れますが、やはり険しい道だとこれがないと相当に危険ですし、取り締まりなんぞ受けた日には悔やんでも悔やみきれません。これも各ライト(ウィンカー含めて)の交換部品準備と、その交換方法を確認しておくことが重要です。

4)ヒューズの不良

なかなか目立たないところでありますが、これがアウトになると電気系統全部がイカれてしまいます。これも簡単な部品交換で対応できますので、部品と交換場所、交換方法を確認しておきましょう。

さて、こうしてみるとドライバ、モンキーレンチやスパナといった工具のほかに、おのずと用意しておくべきものも見えてくるでしょう。

・パンク修理部品、道具(補修用パッチゴム、チューブ引き出し用のレバーなど

・コンプレッサー(近年は安価で小型のものもあります)

・交換用プラグ

・交換用電球

・交換用ヒューズ

いかがでしょう?もしほかにも「こんなものも必要じゃない?」なんてお気づきの点があれば、是非皆さん教えていただければと思います。

また昨日の記事では、常日頃バイク修理屋さんと仲良くなっていくことをおススメしましたが、メンテナンスという意味ではガソリンスタンドも気に留めておく場だと思います。セルフのスタンドだと本当にガソリンを入れてもらえるだけですが、店員さんがいるところではガソリンを入れるだけでなく、言えばタイヤの空気圧を確認してもらえたりしますので、そういうスタンドを見つけて定期的に給油とともに見ておいてもらうというのもいいと思います。

今回はこんなところで!



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