スーパーカブ・ハック 略して「カブハ」(?)その2の続き3 早くも挫折…出前機縮小設計の難しさ

前回に「ヒントは「出前」!」なんてタイトルを書いておきながら、もう種明かしをしたようなタイトルになってしまいましたが…(笑)

昨日ご紹介した出前機の件、あれからいろいろ調べたのですが、なかなか難しいようです。単純に縮小設計すれば実現は可能かと思いきや、そう簡単に小さくできるかというわけでもなさそう。そこでまたさまざまな検討、考察を行ってみました。今回は出前機の縮小設計に関して考えてみます。


こういったスタビライザーの原理や自作などの例を見たところ、基本的には揺れとして縦揺れ、横揺れという概念で皆さんさまざまなt試みを行われており、大いに参考させていただきました。

そこでこの出前機の構造を見てみると、要は荷物を置く台の部分をぶら下げる格好にすることで横揺れに対応できるようにし、縦揺れ、振動対策としてそのぶら下げ接点部分に空気ばねをうまく組み込んでいる様子。

出前機は多くの特許を持っているくらいなので構造上の工夫はたくさんあるものの、わりと原理は単純なようです。

そしてその単純さが故に、逆に下手なことを考えてもそう簡単にはいかないだろうという点が何点か。

まず縮小というと、台を吊り下げ支える接点部分から、台までの距離。たとえばスーパーカブの全面に設置しようとすると、ここは相当短くしないと邪魔になって走れません。

で、単純に短くできるのかというと、荷物の揺れの振幅や、荷物部分へのモーメントのかかり方などが大きく変わってくることになるでしょう。

すると振動を抑えるばねをどう選定するのか、複数あるばねのバランスのとり方などは大きく変わってきます。

おそらく販売されている実機の長さは理論検討や設計より試作品を多くした上で一番都合のよいサイズにしたとみられます。出前品、荷物の大きさや重さを、大方仮定して試行錯誤した上でサイズを決めたのでしょう。

ある意味完成された形であるのは、長く使用され愛されてきたことが示しています。それだけに簡単にサイズを変えるというのは、かなり難しい話でしょう。

自作でいろんな試行をやってもいいかもしれませんが、緩衝構造に使用される空気ばねは、一般的にはなかなか高価なようです。

ここで空気ばねについて簡単に説明すると、要はゴムなどを中空構造にしたクッションで、バイクのサスペンションなどさまざまな場所で使用された高性能ばね、といいうところでしょうか。

販売されているものがどんなものをかを見ると、ピアノ線なんかをらせんにしたようなばねよりやはり大型で、小さいサイズというとやはり出前機のサイズあたりがふつうのようです。

これを縮小構造に取り入れるとなると、なかなか。まず吸気羽の小さいサイズ入手が無理ですし、普通のらせんばねなどにすると、やはり若干ばねとしての特性も変わってくることが予想されます。

単純にカメラの縦揺れ防止に、と考えると…自分で考えておいてなんですが、難しいかもしれません。逆にカメラ後方の後ろの方向を狙うと、これはこれでいい感じになるかもしれませんね。


で、さすがにこのままじゃ終われないでしょう…「オヤジ、俺、このままじゃ終われないんだよぉぉぉ!?」なんて何かの漫画のキャラクターみたいに熱くはなれませんが(笑)、ちょっとまた新たな対策を考えてもみましたので、それはまた次回…

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