番外ハック:その3 三脚をテーブルにしよう!

映画監督の大林宣彦さんが亡くなられました。ご自身の最後の映画『海辺の映画館-キネマの玉手箱』の公開が4/10に行われる予定でしたが、7都府県に出された緊急事態宣言のため延期とされ、今年行われる尾道映画祭でお顔拝見する機会があるかとおもいましたがこれも叶わず、その10日に亡くなられたとのこと。監督だけに、非常に劇的な終幕だったように思います。


大林宣彦監督の作品となると、小学校時代に見に行った映画『機動戦士ガンダム めぐりあい宇宙編』で告知された『転校生』の予告が印象的でした。まあ思春期を間近にしていたこともあり、一番印象が強かったのが、ヒロイン役を演じた小林聡美が上半身裸で出てきたところ(笑)。そのお◌〇いを見て「ちっちぇえ…っていうか、無いな」とドキドキ半分、失望半分だったことを思い出します(笑)。

まあ当時はあまり邦画の良し悪しが分からなかったんですが、その後映画を見る機会を得て見たとき、最後のシーンで主人公を務めた尾美としのりと小林がお互いに別れとして「サヨナラ、オレ」「サヨナラ、あたし!」と叫び合うシーンで思わず涙ぐんでしまったことを覚えています。今となってはあの時の感情が、大人になるということだったんだな、と。その思いは同じく尾道三部作の『さびしんぼ』でも感じました。で、『時をかける少女』は…実は見ていません(笑)。なんかプロモーション戦略と主演の原田知世を推す傾向が強かった印象もあり、つい見過ごしてしまったんですよね。いずれまた見なければと思っていますが…


それとツイッターでもちょっと書いたのですが、大林監督ご自身の印象が、非常に根が人に対して優しく思いやりがあるという印象でした。なかなか映画監督というと、映画の舞台挨拶なんかを見ると偏屈な方も多い世界だという印象があるのですが(笑)、とにかく人を見ている人だという印象があり、かつ自分の作品作りにはとても厳しい。厳しさというのは、そんな人を見る目、人とのつながりを大切にする思いがあるからこそのものだと感じていました。非常に残念なタイミングでありますが、大林監督がこれまでそんな自分に大きな影響を与え続けてくれたことに感謝したいと思っており、感謝したいと思っています。どうか安らかにお眠りいただければ…

さて、いつもの湿っぽい始まり方から、本題に入りましょう。D.I.Y.アドバイザーという認定資格があるんだそうですね。恥ずかしながら私は存じていませんでした。そんな私がD.I.Y.を語るなんておこがましい、という気もちょっとしています…

が、私が伝えたいのは、まずは「欲しい」「困っている」ということを認識する、そしてまずは手を動かして問題解決糸口を見つける、というところで、正直見てくれは今一つでありますが…何か自分から動く!というモチベーションづくりのきっかけになってくれればという思いで毎日執筆しています。


そして今日はもうほぼ瞬殺!的に作ったテーブルであります。まあホームセンターで購入したり、あるいは自分で部材を買ってきてもっときれいなものを作る、という選択肢もあるかと思いますが、今回提案したいのは「設置場所に対して水平調整などができる」「高さの調整ができる」という要件を満たすこと。そこで思いついたのが、カメラの三脚!ということでバシッ!と作ってみました。


このマターの根源は、映画を見る際に使っていたプロジェクターの置き場所にあります。「どうやったら映画館でスクリーンを見る環境に近い状態ができるか?」という課題を考えたときに、スクリーンの高さもそうですが、それに合わせてプロジェクターの高さも調整が可能なものでなければならないことに気づきました。

で、実際にAmazonなんかで検索すると、まさにそのマターにピッタリ合うものもあるのですが、家で三脚がゴロゴロといっぱい転がっていたので、これを生かす手はないか?と考えたのであります。だからアイデアとしては、三脚に天板をエイヤッ!と取り付けて完成。簡単ではありますが、これを即できるかどうか、というところが大きなポイントであります。

三脚と天板の接続ですが、これは写真のように金具で三脚の接地面をぐっと押さえつけることで実現しています。

三脚の頭には、カメラを固定するためのねじがありますので、これで固定する方法もあります。というか、それを応用する方が望ましい。但し、このカメラを固定するネジは一般にインチねじと呼ばれるもので、普段ホームセンターで手に入るセンチねじというものとはネジ山の大きさなどが違います。なので、ネジ径だけ合わせて無理やりナットなどにネジを押し付けると、ネジ山が切れてしまうので注意が必要です。

普通のホームセンターでも場所によっては買えるところもあるかと思いますので探して、それとともに板につけるための金具とともに購入するとよいでしょう。ちなみに一般的なカメラの固定用であれば1/4インチのねじになります。

当然プロジェクターを載せることを考慮してのものですので、それほど重いものを載せるのは不可ですが、高さや角度調整ができるなど、なかなかに面白いものになったのではないかと思います。ちなみに天板も色々探すと楽しいでしょう。私が使っているのはメラミン化粧板の端材なのでまあテーブルらしいといえばテーブルらしいものです。でも普通の無垢材をに素手沼垂、木目を生かした塗装のものを使ったりというのも、使っていて楽しいと思えるかもしれません。


取り付けはやはりすぐ着脱できるようにしておくと、色々使えていいでしょう。特にキャンプなどではカメラ撮影用と合わせてちょっとしたテーブルにもなると、荷物も減らすことができます。また、横長の天板を複数の三脚で支えたり…とか、実際に使って使ってみると、いろんなアイデアも広がるかと思います。是非チャレンジして「こんなのやってみたよ」みたいな力作ができたら、是非皆さんも教えてください。


ちなみにおまけ話として…テーブル、作ったんですよ。そしてプロジェクターを載せて、まさに狙い通りの機能を果たしました。ところがある日、プロジェクターの裏側を確認する必要があってひっくり返すと、なんとこのプロジェクター、三脚固定用のインチネジ穴がもともとついていました(笑)。いったい私の「えいっ!」という気合いはなんの意味があったのか…(泣)


Viva!D.I.Y.

Viva!Di.I.Y.,略して「ビバディー」! どこにあるものでもない、新鮮な出会いを求めて!

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