ついに「緊急事態宣言」、出ましたね。来月の6日まで1か月。NHKの今朝の「あさイチ」ではついに3人の司会者がバラバラの部屋で中継と、難儀なことであります。ここ中国地方でも一人、また一人と毎朝感染のニュースが入ると、いずれここもこの状況に近づいていくのかなあ…などと不安な気持ちにもなります。
ただ、近所の桜の花がぼちぼちと咲き始めているのを見ると、少しホッとした気持ちにもなります。こういったものを身近に、こまめに探していくことも、この難局を乗り越える秘訣ではないでしょうか。ホッと一息、そして気持ちをリセットして、自分は何をしなければいけないかを考える。そうやって日々を過ごしていきたいと思います。
さて、昨夜から本日昼頃にかけて、本年度最高に月が地球に近づく「スーパームーン」というタイミングであります。ということで、「じゃあ撮ろう!」なんてふと思いまして(笑)。思い立ったが吉日、これもD.I.Y.の醍醐味であります。
冒頭の写真は、昨晩7日の21時過ぎくらいの写真。まあ素人撮影なので、天文マニアの方から見ればツッコミどころ満載の写真かもしれませんが、ほぼありものの機材でパッと撮影したものでも、なにか人のきもちが安らげば大したものであります。
で、どうやって撮影したかというとこれが本当に基本的なもの。唯一レンズのみoptekaというおそらく中国製のメーカー品で、1300mm相当の焦点距離を持つという驚きのレンズ。これが中古で3万5千円ほどでありました。これにカメラを接続し三脚に設置して「えーい、月はどこだ?全然見つからんじゃないかぁ~っ!」と夜の闇の中一人のオッサンが切れまくりながら(笑)、ようやく見つけた被写体をバシッ!と撮ったわけであります。
これが天体マニアの方であれば、もっとちゃんと赤道儀やら微動装置といったものを用意し、高価な望遠鏡やらで撮影されるのでしょう。もう粘弾からすれば一桁、下手すると二桁違う金額であります。でもそれをすべて主導で手探りで、という格好で行うということにすれば、なかなかピンボケ気味ではありますが素人でここまではイケる(もっとちゃんとやれば、もっとイケるかも)というところであります。
ちなみにこのoptekaのレンズ、倍率を2倍にできるテレコンバーターなるものが同封されており、これを使用するとこんな感じになります。
一つお断りしておきます。月の半分から上側、左側方面にミミズのような模様があり「宇宙人が歩いた跡か!?」とオカルトマニアが騒ぐかもしれませんが、これは単なるホコリであります(笑)。くれぐれも皆さん、カメラやレンズは綺麗にしておきましょうね。思い立ったが吉日!で行動した時の盲点であります…
実は以前、仕事でナゴヤドームで行われた某アイドルイベントを撮影したことがありまして、この月を撮影したのはそのときの撮影方法でありました。本職はライターの私、まあ被写体まで最大で10~20mくらいの距離であればカメラを持っていって撮影はしたことはありますが、こういった大イベントにもなると距離は50~100mほど。こうなると大抵は本職のカメラマンがまたは800mmのドーン!とした大砲レンズなんかをズラリと並べて撮影しているわけです。
私はそんな技術もないし、ましてやレンズなんて持っているわけない、手持ちで持っていたのは200mmの望遠のみでした。
そこで編集の方が提案してきたのが、中国製の800mm相当レンズ。編集者が「これでどうだ?」と強引に私の家に送って来たものは、ちょうどライフルのスコープを取り外してきたようなものに、T-マウント(完全マニュアル接続のカメラ標準接続様式)接続ができるというもの。私のカメラはCanonでしたので、これにCanonカメラの接続アダプターを取り付けて撮影できるか、ということでトライしてみたのでした。
で、まず手持ちで撮影などまず無理なので、レンズ側に一脚、カメラ側に三脚を用意して設置します。でイベント撮影前に見つけた課題としては
1.ピント調整がかなり困難
もともとレンズも新品の状態でかなり固い(グリスがちゃんと入れられてなかったみたい)ところもあるのですが、やはりカメラのファインダーだけでは、ピントが合っているかを判断できませんでした。
2.シャッターボタンを押すとブレる
被写体が遠いため、ちょっとのズレがかなり撮影に影響しメチャメチャなブレとなってしまいます。三脚、一脚の剛性の必要もありますが、そもそもこの状態でカメラに直接触ることに無理があるかという感じであり、これはレリーズ(リモートでシャッターを切るオプション部品)を付けなければ無理かと思います。
こんなところで考えたのは、リモート撮影です。キャノンでは一眼レフカメラのユーティリティーとして「EOS ユーティリティー」というソフトがあり、これを入れたPCとカメラをUSBケーブルで接続すると、PCの画面で被写体を確認しながらPC上でシャッターを切ることができるというもの。こんな装置で、プロカメラマンと普通のカメラしか持っていないライターさんの間で、異様な雰囲気を漂わせながら撮影を行っていたわけであります(笑)。
結果、若干ピントが甘い印象もありましたが、フォトショップなどでレタッチすれば全然使えないレベルではない、という結果。これはいいな、とつい私も気持ちに間が…いえ、魔が差し(笑)、optecsの購入へと相成りながらほとんど使われずにいた次第でありました。
ちなみに月の撮影ですが、やってみると思ったより月は明るいことに気づくことでしょう。写真は感度がISO=800、シャッタースピードは1/500~640くらいで撮影しました。忘れておりましたが、Optekaのレンズはf値が8~16、テレコンバーターをつけるとほぼ2倍ですから相当くらいレンズであります。それでも「夜だもんね…」とISO=3200とかにすると、月は真っ白になって写ります(笑)。
そりゃそうですよね。夜の暗闇の中で、あんなに周りを照らして気持ちを明るくしてくれるくらいに明るいんだから…と、おあとがよろしいようで。
これで今度は野鳥観察なんてのも、とかそうすると今後は機材をどう運ぶ?ここはひとつ…とまたD.I.Y.の血が騒ぐわけですが、まあそれはまた次の機会に…
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