自己発信チャレンジ:今改めて「紙」を考える2

ということで、前回に続いて「紙」のメディアを一つ考えてみたいと思います。


例えばスーパーのチラシとか、最近はオフセット印刷とかできれいな写真を載せたりとか、クオリティーの高いものがよく出回るようになりましたが、あそこまででなくても…と思うところもありません?

かえって例えば上の「英国音楽」みたいなレイアウトでチラシなんかが回ってくると、「え?なにこれ?なに書いてあるの?」と思って見てくれる人もいるかもしれません。

いかにも「スーパーのチラシです!」みたいなものは、そのままゴミ箱に直結したり、あるいは別の用途に使われたり、そもそも見てくれない場合も多いような気もします。というのは素人考え、なかなかプロの世界では通用しないところではあります。まあ大規模成スーパーの特価の広告ならそうして当たり前でしょう。


でも例えば小規模の宣伝は、意外にこういうところに盲点があるんじゃないか?と。例えば今駆け出しのバンド。よくライブハウスなんか行くと、メチャメチャ綺麗なメイクをしたバンドが、オフセット印刷なんかでそれこそクオリティーの高いチラシを配ったりしているけど、あれを果たして隅から隅まで読んで、大切にしたいと思う人はいるでしょうか。

インパクトとビジュアルというところで目には留まるかもしれませんが、やはりあまり大事にされなかったり、一過性で終わってしまったりという場合も少なくないかもしれません。映画なんかのチラシも同じです。


今、デザインというものは結構似たり寄ったりというところが結構多いと思います。量産体制、多くの仕事をやろうとするとそういったものはやりやすさはあるかと思います。でもそこで秀でたインパクトや、情報の重要性というものを出すのは、逆に難しい気もします。

その意味で、敢えて時代に逆行するというのはひとつ風穴を開けるような感じで面白いような気もします。


ままず簡単なところ。上の写真、なんかどこかの包装紙をコピーして、巧くレイアウトして手書きのエリアを設けて…と、その手間もなかなか大変ですが、デザイン性とか見ていて楽しい感じですよね。

こういうのを、ネット時代、コンピューターの時代だからこそDTPでやってしまえ、というところ。一昔前だったらAdobeとか大手のDTPソフトメーカーの独壇場でしたが、今じゃフリーソフトで、レイアウトなんかも簡単にできます。

Windowsソフトで忘れてはならないのが、「GIMP」。

フォトレタッチといえばAdobeのPhotoshopですが、機能的には結構かなり肉薄した…という感じです。今ではPhotoshop、「空の色だけを変えたい」「女の子の顔の、あごの骨を削りたい」(?)とか、結構具体性のあるフィルター、機能とかあって、そこまでのものはありません。また補正の性能的な部分、綺麗さという意味では一歩劣りますが、それでも十分使えるものです。

結構裏技的なものを紹介したノウハウ記事もネット上にはあるので、必要あればどんどんググってみるといいでしょう。

これ、実は前回の記事のトップにあった写真をいじっただけです。わかりやすくテキストエリアに枠を入れていますが、もちろん無しにもできます。

やり方は実に簡単です。:

1.GIMPに画像を取り込む

2.画像を二階調の色調にする:

3.画像を少し回転、「選択範囲で切り取り」で適当なところで切り取る

4.レイヤー追加で白塗りのテキストエリアを作る


これだけ。「英国音楽」のレイアウトがいいな、と思い「イギリス」というキーワードで好きな画像を検索、その画像データをこうして加工したというだけのものです。でもこれをプリントアウトし手書きにして原稿とするとか、あるいはGIMP上でまたテキストも入れてしまうということもできるでしょう。


実際のパブリシングの現場では、Adobeの「Illustrator」とか、文字やページ数の多いものだと「In Design」といったソフトでレイアウトしますが、フリーソフトだと「Inkscape」というものがあり、これを代用することもできるでしょう。

ただ、上記のレイアウトぐらいであればGIMPだけでもここまでできます。で、これを何とか印刷、あるいはpdf化なりすれば、晴れてメディア化というのができるわけです。


で、一つ注意!

いきなり「なんだ?」と思われるかもしれません(笑)。是非注意してもらいたいのが、著作権保護に抵触しないか、というところの調査。「フリー素材」と書いてあるから自由に使っていいんだろ?と思われるかもしれませんが、素材の使い方にはいろんな条件があります。

・商用利用はNG

・クレジットの併記をお願いします

なんて条件はよくあるところですが、こういったところを見落とすと結構シャレにならないくらい痛い目に会うこともありますので、十分注意してください!(軽い気持ちでやっただけなのに、何百万も損害賠償を求められた、とか絶対嫌ですよね…)


まあ、ここまで誰でも知っているようなことばかりですが、とりあえず今回はここまで。

と、実は次、何書こうかな…と迷っているところなのですが(笑)

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