テレビから流れてくるニュースからは、コロナ・ウィルスの状況はなかなか収まる様子がなく、おそらく収束はトランプ大統領の予測した6月以降になるのでは、という感じではあります。娯楽どころか仕事さえままならぬ状況で大変でありますが、どうかみな様、お体にお気をつけて。特に首都圏、大阪近辺の方々、どうか希望を持って。
で、ここのところ映画のお話が続いたので今日は一つ趣向を変えて、これを見ると思わず「ああ、安旅してぇ!」と思わざるを得なくなる映画作品を4つ、私からの推薦作品をご紹介します。やりきれなくなる気持ちって、こういう状態だと必ず陥るものでありますが、ふと気を緩めてじっくり映画を楽しむのもいかがでしょうか?
1.『イージーライダー』
アメリカン・ニューシネマの代表的な作品の一つとして知られる1969年の作品。ピーター・フォンダ&デニス・ホッパーという名優の初期の代表作ということでも有名な作品でありますが、この時代のヒッピー文化の中、ハイウェイを勇ましく走り抜ける姿はまさしく爽快!なかなかにテーマは重いものでありますが、”何故に人は走り抜けることにあこがれるのか”をそのまま表したような映像であります。
2.『ストレイト・ストーリー』
『ツイン・ピークス』などを手掛けたデヴィッド・リンチ監督作の一つ。若いころにケンカをした兄が病気で倒れ、仲たがいをした一人の老人が、その不仲を越えて兄に会うために、なんと小型のトラクターに乗って州をまたがる旅に出るという物語です。難解な作品作りで有名なリンチ監督でありますが、こういったセンチメンタルな作品を作り上げるというのもなかなか貴重な感じであります。ちょうどホラー小説作品で有名な作家スティーブン・キングが、『スタンド・バイ・ミー』を描いたという感覚というか。
それはともかく、超スローなトラクターでの旅路はなかなかアウトドアでのD.I.Y.的なカラーもあり、現在では実現的ではないもののあこがれるところであります。
3.『さあ帰ろう、ペダルを漕いで』
2008年のブルガリア映画。共産主義時代のブルガリアからドイツに亡命した一家が、ある日事故に遭遇、唯一生き残った一人息子を心配したブルガリアの祖父がドイツを訪れ、2人乗りの自転車でブルガリアに戻るというストーリー。自転車での帰郷旅行の中でさまざまな出来事が巻き起こるわけですが、旅というものが普段の生活では感じられないものが得られることを教えてもらえることでしょう。
4.『モーターサイクル・ダイアリーズ』
革命家チェ・ゲバラが描いた若き日の一ページを描いた物語。大学を卒業したエルネスト(チェ・ゲバラ:ガエル・ガルシア・ベルナル)が親友とともに、南米を一台のバイクで一周する卒業旅行に出かけるというストーリーで、もうタイトル、そしてテーマがチェ・ゲバラの青春時代というポイントだけで、旅に出たくなってくるんじゃないですか?やっぱりD.I.Y.、そしてD.I.Y.の旅って、こういったアクティブな精神が必要なんだ、そんなことを感じさせてくれる作品です。
ただ注意として…実はこの中に出てくるバイク、名前を「ポデローサ2号」というんですが、物語の前半くらいで故障して再起不能となり、後半は船旅になります(笑)
他にも探せばたくさんの作品があるでしょう。星の数ほどある映画タイトルですから、なかなかこういったタイトルに偶然巡り合えるのは偶然、でもそれだけに出会えれば運命的でもあり、D.I.Y.に引かれた方々であればこの出会いもまた一生の宝物になることは間違いありません。是非運命の出会いを探してみてはいかがでしょう?
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