つぶやき:アウトドア・エンタテイメントへの提言2

「ARABAKI ROCK FEST.20 」が開催延期となりました。ホームページの延期のお知らせには、延期した期日は2021年4月29日~4日間の開催となること。野外ロックフェスとしては年度のはじめ開催ということもあり、ロックファンとしての一年のはじまり的な意味合いもあるイベントとなるわけですが、事情はともかく残念な気持ちをお察しします。2001年からスタートしたイベントで、来年は20周年を迎えるわけで、その意味では「来年は盛り上がるぞ!」的な意味合いで盛り上がるはずのイベントなわけでしたから。

密閉された空間でのイベントが問題されるわけですから、野外で行われるイベントならいいのかというと、なかなかそうもいきません。ロックフェスですから観覧者はやっぱり人通しの距離が近いわけですし、4日も野外に居れば体力を消耗し病気にもかかりやすい条件が出てくるわけで。

一方でこうした多くの人が集まるイベントというものが軒並みつぶされていくということに対しては、さまざまなことを考えてしまうわけでして…何かこうした人々を団結させる行動を抑制する動きが、裏で働いているのかな?みたいなオカルト的仮説なんてね(笑)。

このイベントがあるからこそ春の訪れを感じる方もおられるかと思います、その意味で今年はちょっと不完全燃焼な年度はじまりでありましたが、ホームページの告知にもありました「20周年倍返しで!」をお楽しみに、ということで…そういえば『半沢直樹』の新シリーズスタートも延期でしたね…

この前、ミュージシャンの新たな活躍の場として、ストリートパフォーマンスを考えてみては?というお話をしましたが、よくよく考えると他のエンターテインメントでも同じことが言えるのではないか、と思っています。


たとえば映画。現状密閉空間が感染を引き起こすといわれていることもあり、ライブハウスに続いて今度は映画館の休館が目立ってきています。実際感染がおこったとか、感染者が訪れたという報告も多く上がっており、映画界はかなり大きな打撃を受けているところです。

ここで考えられることですが、そもそも映画館を特定の映画館だけでしか見られないものというのは非常にもったいない気もします。先日テレビ中なにかで見たのですが、フランスでは移動映画館なるものがあるとのこと。これはトレーラーを移動できる映画館として改造したもので、現地で多少の変形、設置を行うことで席数は少ないものの本格的な映画館を移動携帯で提供できるようにしたものであります。

特に現在は高性能のプロジェクターも大分安価になってきていることもあり、その意味では場所とスクリーン、あとはある程度静寂さだけ用意できればある意味、どこでも映画館ができるわけです。

また、たとえばシネコンや大きなホールでの映画館は大スクリーンで迫力の映像が見られる反面、大人数を入れるがために、座席がやっぱり狭くなる傾向もあります。こじんまりとした単館の映画館であれば座席も大きく、席間もゆったりとしたものを用意したところも結構あり、非常に居心地がいいです。余談ですが昔、東京の渋谷に「シアターN」という単館系の映画館があり、私好みのB級的作品やインディペンドな作品をたくさん上映している上に、座席がゆったりしていてとても好きな場所でした。

この「どこでも映画館」的考えを広げて、たとえばこんな居心地のいい場所を映画館にしてしまうというのも、ある意味面白い映画館の在り方を模索できるのではないでしょうか。さらに映画の入場料金だって、たとえば対応するスクリーンの大きさ、形態、画の細かさとかで料金体系を変えれば、さまざまなニーズも生まれてくるのではないでしょうか。

特に新作でも配信で映画が提供されるNetflixのようなサービスもあるくらいですから、もっとさまざまな形態、方法で映画が見られる場所を提供してもいいのではないかと思います。それが結局映画文化というものを寄り人々の身近に置き、より人間にとって重要なものとしてくれると思いますし、発展させる要因になるとも思います。

コロナ・ウィルスの猛威は人類にとって非常に脅威でありますが、一方でたとえばこんなふうにこれまでの生活を見直すきっかけになるのではないかと思うところもあります。その意味で、きっとくるとであろう事態の収束の時、そのとき以降にもっとよりよい環境を求められる機械が来ることを願っています。って、固い終わり方になってすみません…

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