さて…いよいよ3回目を迎えたこの企画でありますが、いきなりやらかしてしまいました(泣)
何かというと、液晶ディスプレイを接続するフラットケーブルを、思いっきし切ってしまったのであります…
電源を入れたら、明るい四角しか映らなくて「あれ?」と思ったが不幸、あまりにもあっけない、そして切ない終わりでありました(T^T
まあ、これで終わり…というのも寂しいので、転んでもただでは起きん!とばかりに、プロジェクターというやつの仕組みというものを勉強してみましょう。
1.標準的?常套句的?なプロジェクタのしくみ
で、前回のブログにも書きましたが、この投影システムは結構基本的なもののようですね。簡単に言えば液晶ディスプレイを後ろから思いっきり投光し、反射板で反射させてレンズを通し、ピントと焦点を合わせ投影させる。
ネットで探してみると、こういったシステムを簡易的に手作りしたという方もおられたので、このやり方がポピュラーなようです。ホントに小さなディスプレイが近年ではフルHD対応というというものもたくさん出てきているので、今後プロジェクターってさらに低価格で高性能なものが出るというのはまず間違いないでしょう。
2.プロジェクターの命、ディスプレイ部分
で、今回やっちまったこれ。液晶ディスプレイ部分。一通り内部を確認すると、このプロジェクターはメインの基盤が一枚、さらに電源部、ボタン操作部といった構成で作られているわけです。
で、ディスプレイとメイン基板をコネクターがつなげている格好となっており、つまりはディスプレイ部分を購入すれば修理は可能というわけですね。
このディスプレイ部分、ネットで代替えがあるかと探してみたのですが、どうもこの実装に対して合うものがない。
ディスプレイのサイズは何とか合いそうなのですが、ケーブルの出る方向が違っている。ピンアサインが合うかどうかもわからないのですが、そもそも実装をかなり限界に近づけているため、この実装に合うフラットケーブル仕様でないと実装できない格好なんです。
その意味では、よく考えたもんだな、このマシン…とふと関心。さらに驚いたのは、ディスプレイ部の価格の高さ。そこそこでも1万円程度、安くても5千円くらいなんですよね。
もともとのマシンが1万3千円くらいだったから、部品代の原価を考えると50%~2,30%くらいか。最低で2~3000円くらい。するとディスプレイの販売価格を考えると、部品原価のほとんどって、ディスプレイ部分の値段じゃねえの?というくらい。
だからディスプレイ部分だけ交換を考えたんですが「新しい機種を買ったほうがいいな」という結論(笑)。とりあえずしばらくパソコンで我慢して、我慢できなくなったらもうちょっとグレードのいい日本メーカー製のものを手に入れよう、という決意にいきつきました。
3.意外に標準?的なファン部品
あと、これもちょっと前回のブログで紹介したファン部品ですが、これもAmazonとかヤフオクとかで検索してみると、意外に汎用品のように売られているもののようですね。
だから冷却方法も結構標準的な形であり、一方から吸気し別の方向に排気すると。その意味では一番のネック、騒音対策という意味では、やはり通風音をどうするか、そしてファンモーターの音をどうするかが大きな課題であります。
4.おそらく別の何かにも応用できそうなメイン基板
また合わせてあちこちの仕組みを見ていたんですが、先ほどの通り、メインの基板実装としては一枚だけなので、これは組み込みでいろんなものに応用できるハードがおそらくあるんでしょうね。
ラズパイ基盤か組み込みLINUXかなんかなのでしょうか。この基盤だけで何かに応用もできるかもしれません。(おそらくBIOS部分かなにかに組み込みプログラムがあるので、そこは何かちゃんとクリアしなければならないですが)
5.まとめ:チューンナップを考えるなら
こういう仕組みをざっと見ると、まあよく設計したなという感じでもあり、中華プロジェクターというと結構ボロクソな評価を言われているのをAmazonのレビューやらブログで見かけますが、値段なりにはみんな頑張っているなという感じであります。1万円台だとそこそこ、これでよく作ってくれたと感謝すべきでしょう。パソコンのCRTを見るより全然いいと感謝すべきです。
また合わせて思ったのは、「あまり分解すべきでない」ということ(笑)。特にCRTのフラットケーブルには触らない方が(笑)。
こういった状況から考えられることは、結構単純な気もします。
まず、騒音に関して:
・ファンの項目で改善案としていろいろ書きましたが、そもそも薄いプラスチック筐体でボディを作っている以上、このファンシステムである程度の騒音は避けられません。いっそもっとゴツイ素材、すこし厚手の木材板なんかで、ケースを自作するというのを考えた方がよっぽど騒音は防げます。
メンテナンス性を合わせて考慮しながら自分で設計、製作した方がいいかもしれません。但し、自分で作る場合はレンズやディスプレイの設置個所などをかなり高い精度で作ることが課題となります。
・吸排気で冷却するというやり方以外の方法を考えられれば、それも…と思ったのですが、このサイズ感ではなかなかほかの方法は難しいところであります。電気でなく冷却材でも近くに設置して冷やすようにしたら?と考えたけど、ディスプレイや反射板なんかが結露したりするかな?とかいろんな不都合が考えられるので、これはないと思います。やはり現状の冷却システムで何か考えた方がいいかと思います。
・そもそもよく考えると、映画館でこういったプロジェクターって映画を見る部屋とは壁とガラスで仕切った「映写室」なる別の部屋で仕切っているわけですよね。やっぱり何か別のもので囲うほうが、防音を狙う場合には正しいやり方なのかな、という気がします。
あとは明るさ。結局検証できませんでしたが、やはり単に「明るい」だけだと、画が薄くなるだけになるかも。
日本製の高価なビジネス向け機種はどうなのかはわかりませんが、上記のような投光システムだと、色が薄くなるのは避けられないので、やはり明るくする一方でコントラストを上げるフィルタなどを考えておくのは大事だと思います。
ホームセンターなどでいいものがあるかなと思ったのですが、透過率19%のアクリル板くらいしかないんですよね。
しかも20×10cmくらいの板で、1000円とか。高い!厚みもあるので、ちょっと実装には向かないようです。そういったところにも調査、改良の余地はありそうです。
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